RAIL ACTIVEのフロントシングル化

2021年8月31日

クロスバイクのRAIL ACTIVEのフロントをFC-RS200の165mmクランクのシングルに交換しました。同じような計画をお持ちの方の参考になるかもしれないと思い、完了までの顛末をご紹介します。

交換するきっかけ

交換するきっかけは「漕ぎにくさ」を感じたからです。RAIL ACTIVEの標準クランクはMTB用のものが装着されていて、ロード用のものよりもペダルの間隔が広くなります。

RAIL ACTIVEの標準クランクを紹介する画像
RAIL ACTIVEの標準クランク

乗りなれたロード用と違うので調子が狂う感じなのです。

ちなみに標準クランクは、SHIMANO FC-TY501-2 46-30T 170mm W/CG。FC-TY501のダブル(46-30)版で、クランク長は170mmです。

FC-RS200、FC-R7000とのデータ比較

標準クランク、乗りなれたFC-RS200やFC-R7000をデータで比べてみました。公式HPで各データを調べたところ、RAIL ACTIVEのQファクター(ペダル間隔)は30~40mm広いことが判明しました。

比較項目FC-TY501
(RAIL ACTIVE)
FC-R7000
(BASSO)
FC-RS200
(クロモリ)
クランク長170165165
Qファクター185.5146153.7
チェーンライン48.843.543.5
クランクの比較表

ペダル間隔が30~40mmも違うと同じようには漕げません。ポジションをいくら合わせても「違う乗り物」です。下死点ならまだしも上死点で40mmの違いは大きすぎる。

FC-RS200に交換しただけでは変速しない

まずはシンプルに標準クランクを外し、FC-RS200(165mm)を装着してみました。ここで一つめの問題が発生。標準のフロント変速機(FD)が46Tまでしか対応していない。

つまりFC-RS200の標準ギアである、50×34は使えない。仕方なく46Tのアウターを購入して交換しました。

が!今度は変速してくれません。

インナーからアウターに変速ができないのです。よく見るとディレイラーアームがアウターに届いてないことが判明。調整ねじを目いっぱい回しても届かないのです。

クランクとBBを外して軸長を確認したら120mmで、FC-RS200の推奨BBは110mmよりも長い。

これが原因かと思ってBBを110mmに交換してみました。

110mmのBBを装着した状態を説明する画像
110mmBBに交換したところ

しかし、今度はチェーンが外に落ちてしまいます。調整ねじを目いっぱい内側に寄せても落ちる。

FC-RS200のクランクを装着したRAIL ACTIVE
チェーンラインが合ってないRAIL ACTIVE

毎回ではないものの、あまりに頻発するので困りました。もうサイクリングどころではありません。そこでナローワイドチェーンリングに交換してみました。

ナローワイドでフロントシングルに

ナローワイドチェーンリングを使ったRAIL ACTIVEのクランクを紹介する画像
ナローワイドでフロントシングルにした

ナローワイドは、ドライブラインの38T(PCD110、5アーム用)です。標準の46にくらべてだいぶ小さいので、チェーンも1コマ短くしました。

BBはFC-RS200用の110mmを使用して、ナローワイドはアウター側に取り付けです。この状態だと問題なく変速してチェーン落ちも解消しました。

フロントシングルにしたRAIL ACTIVEを紹介する画像
フロントシングルのRAIL ACTIVE

リアスプロケットは11-32T。ギア比は3.45~1.19なのでトップギアはフロント50-15(3.33)、ローギアは34-28(1.21)相当です。街乗りからヒルクライムまで対応可能。

街中を10km試走したところ、かなり漕ぎやすくなった。フレームのガチガチ感も気にならなくなりました。欲を言うなら、あと2段くらい増やしたい。

これで十分と思ったので、不要になったフロントディレーラーとシフターは取り外して見た目もスッキリ。ちなみに上の画像の状態、ベルとスタンド、前後リフレクター込みで9.9kgです。

まとめ

RAIL ACTIVEのペダル間隔が広すぎて走りにくかったのでクランクを交換、フロントシングルにしたところまでをご紹介しました。

アウター、インナーと難しいこと考えずにシンプルに変速できるのでお気楽です。

以上、RAIL ACTIVEのフロントシングル化でした。ご参考になれば幸いです。

個人的改造はショップの保証対象外となります。作業に不安のある方は、ショップに相談・依頼してください