パールイズミとSantic:価格差に見合う違いはある?

2022年11月1日

パールイズミの高級レーサーパンツとSanticの格安レーサーパンツ、価格差に見合う違いはあるのか。

Santicを3年半愛用してきた筆者が履いて漕いで検証しました。

比較したのはこちらの商品です。

【結論】パールイズミは素晴らしかった

いきなり結論からお伝えしますと、価格差に見合う違いは十分にありました。

パールイズミは一体感がある

まずは履き心地について。

Santic

フィット感は十分です。伸縮性のある水着のような素材が肌に密着。ビシッと心身ともに引き締まって「さあ漕ぐぞ!」という気持ちにさせてくれます。

パールイズミ

初めて履いて驚きました。伸縮性が高くてSanticのフィット感を超える「一体感」です。軽いせいか履いてるけど「履いてるよね?」って確認したくなる感じ。

腰上までしっかりとカバーされるのはSanticと大きく違うところ。

パールイズミはペダリングが楽

次にペダリングのしやすさを比較します。Zwiftで1時間半ほど漕いでみました。

これもパールイズミの方がいい。理由は、パッド形状の違い。足の付け根部分のパッド幅が、パールイズミは約11cmでSanticは13cmある。

このためスムーズに脚を上げ下げできてペダリングが軽いのです。

Santicとパールイズミのパッドを比較している画像
Santic(左)に比べてパールイズミ(右)は細くて段差がない

またパッドに段差がないので、より痛みが出にくそう。ゴワゴワ感もなく漕ぎ続けられました。

素材を比較して分かったこと

続いて、各レーサーパンツの素材について調べてみました。履いた感じや見た目では分からない、メーカの狙いが読み取れました。

各製品のタグを見ると以下のような素材でできていることが分かりました。

素材素材の特徴Santicパールイズミ
ポリエステル耐久性、
速乾性、
しわになりにくい
汚れや臭いを吸着しやすい
80%
ナイロン耐久性、
速乾性、
しわになりにくい、
軽量、
伸縮性、
熱に弱い
85%
ポリウレタン
(スパンデックス)
伸縮性
紫外線や皮脂に弱い
20%15%
Santicとパールイズミの素材

主な素材であるポリエステル、ナイロンともに摩擦に強くて速乾性があって型崩れしにくい。このためレーサーパンツには最適の素材です。

さらにナイロンとポリウレタンは伸縮性があるので、着心地やペダリングのしやすさに貢献します。

Santicはポリエステル80%でポリウレタン20%、パールイズミはナイロン85%でポリウレタン15%です。

Santicは過酷な環境でも型崩れしない丈夫な製品づくりを目指し、パールイズミは伸縮性のあるナイロン素材を多用して履きやすさを重視していることが分かります。

1日に200kmとか走り続けるヨーロッパのプロにはSanticの方がいいかもしれませんが、私のような初心者には快適なウェアの方がいい。

参考にさせていただきました↓

まとめ

パールイズミの商品タグを紹介するための画像
購入したパールイズミの商品

1万円近いパールイズミのレーサーパンツと3000円ほどのSanticのレーサーさパンツを比べてみました。

見た目にはどちらも高級感があって価格差分の違いが分かりにくですが、履くと明らかに快適で漕ぎやすい。

高温多湿の日本を知り尽くしたパールイズミやモンベルといった日本メーカーが、根強い人気を保ち続けているのも納得です。