高齢者ドライバーの父が脳梗塞に・・・さて運転免許はどうなる?

2017年4月7日

脳梗塞のイメージ画像

2017年2月、高齢者ドライバーである73歳の父親が脳梗塞になったことで脳梗塞について調べることが多くなりました。脳梗塞になってからリハビリを経て適性検査に合格し、ドライブを楽しむまでの回復記録をシェアします。

脳梗塞とは?

私は医師ではないので専門的な用語はわかりませんが、要するに「脳内の血管が血栓などにより閉塞されてその先の脳細胞に酸素などの栄養が届かないために、正常な脳機能が損なわれてしまう状態」ということのようです。

その結果、症状として言葉がうまく発音できなかったり、手足が思うように動かせなくなったり、めまいなどがして倒れてしまうこともあるようです。私の父の場合は、言葉をうまく話せなくなり階段が登れなくなっているのを不思議に思った母親が、タクシーで医者に連れて行って脳梗塞と判明したとのこと。

早期の発見と治療により、1週間という比較的短期の入院で済んだことは不幸中の幸いでした。現在はリハビリにより回復し、医師からの承認もいただけ、運転試験場の適性検査にも合格したことで通常ドライバーとしての生活を取り戻しています。

原因は?

石原結實先生の著書「空腹はなぜいいか?」の表紙画像
がん治療で著名な石原先生の本で勉強

がん治療で有名な石原先生の著書によると

下半身の筋肉が衰退すると血液は上半身に上がってきます。下半身の筋肉の減少は活動の減少にもつながり、体温が下がります。しかも頭に血が上るという「足寒頭熱」の危険な状態になり、上半身に血液が多過ぎるために、脳梗塞や心筋梗塞など血の塊である「血栓」をつくるという病気を起こしやすくなります。引用:石原結實著「空腹はなぜいいか?

とのこと。確かに父はもともと痩せ型で下半身は細いのですが、高齢化とともにさらに筋肉は減っていたように思います。

また担当してくださった医師の話では、「イモ類など食べ過ぎると良くないですので、栄養管理に気をつけてください」とのことでした。母の話では、「イモ類は好きだったので好んで調理していた」とのことなので、父の場合には食生活も一因であったように思います。

治療法は?

父の場合には主に点滴による血栓の治療と、高濃度酸素療法といって酸素カプセルのような室内に1時間半ほど入って、脳内に十分な酸素を取り込む治療が行われたようです。

点滴の画像

翌日には言葉は上手く話せないものの、手足を動かすことが出来て立ち上がることも出来ていました。入院中に口を動かすリハビリをご指導いただき、それを日々実践したおかげで退院する頃には会話ができるようになっていました。

現在、退院してから2週間半になりますがまだ口元に力が入りづらいのか、話し方が以前とは違う感じで話しづらい様子。また食事制限の影響もあるのか思うように身体に力が入らないとのこと。全快までにはまだまだ時間がかかりそうな状態です。

予防法は?

私が勉強した限りでは、やはり生活習慣が大切だということです。高齢になるとどうしても外出が億劫になりがちですが、そこはあえて外出して下半身を動かすこと。

近所をウォーキングするだけでも気分転換になりますし、適度に日光を浴びることでビタミンDの生成などにもよいのでは?私は階段の昇り降りや坂道ウォーキングが下半身づくりには最適だと思いますが、無理のない範囲で行うようにしてください。

父は医師の指導なのでしょうか、椅子からの立ち上がりを毎日200回行っているそうです。椅子に座る、立ち上がるの繰り返しです。単調なので続くのか心配ですが、苦しくなってきたらすぐに休める、自宅で出来るという安心感があるとのこと。

さらに先述の石原先生は「血液の汚れと低体温の原因は食べ過ぎ」と仰っています。食事の量を減らすことで白血球が本来の働きをするようになって、血液もキレイになるそうです。血液をキレイにするレシピなどは石原先生の著書に紹介がありますので、ご興味のある方は一読をおすすめします。

高齢者ドライバーが脳梗塞になると運転免許は返上となるのか?

父は車が好きで学生時代は自動車部に所属し、定年になってからもよく車雑誌を買ってきては馬力&デザインがどうのこうのと批評していました。スーパーカーブームもありましたし、やはり昭和世代は車が好きなのです。

現在の愛車も半年前に購入したばかりで、その車をまだ運転したいようなのですが、、、運転に不安も感じているようなのです。それはやはり万が一を考えてのこと。

契約している保険の契約書によれば、支払対象外の病名に「脳梗塞」は含まれないものの「後遺症の残るような病気」という文言があり、それに該当する場合は

  1. 医師による承認
  2. 適性検査に合格すること

の2つが必要だそうです。現段階では合格に程遠い状態です。まだ身体に力が入らないので、危険回避のための急ブレーキや急ハンドルも出来ません。

愛車を動かせないことがとても残念なようですが、「運転したい!」という気持ちを原動力に頑張って欲しいものです。できることなら足腰を鍛えて脳梗塞になる前よりも筋肉も増えて、逆に若返るくらいだとこちらも安心ですが、なかなかそうは行かない感じ。

再発の可能性などに関して、まだ私は勉強不足で現段階ではよくわからないのですが、「運転中の再発」シーンを考えると現段階では運転は諦めて欲しいと思います。自分自身の怪我だけでは済まない可能性もあるからです。

事故ともなれば「運転をしたかった」では済まされない、心苦しい辛い思いを相手方にもさせてしまう可能性もあります。本当にいいことないです。

免許返上をするのかどうするのか、この判断はいずれすることになりますが、現段階では「運転」に代わる新たな目標を見つけてくれればいいなと思っています。電車生活のほうが足腰を使いますから再発防止にもよさそうですし、家族としてもそのほうが安心です。

脳梗塞発症からひと月半後の記録:日々散歩中【2017.4.7:追記】

発症からひと月半が経過しました。私から見た感じでは、喋り方が以前とは違うものの外見は以前と変わらない印象です。

ただし、本人の話では「体力が回復しない」とのこと。これは回復しているのに回復していないように感じる単なる思い込みの可能性と、食事(栄養)制限によって筋肉がつきにくい状態となっている可能性と2つあるように思います。

朝晩、それぞれ30分程度の散歩により日々の歩数は8000歩ほどだそう。焦らずに気長に体力づくりを続けるしかなさそうです。

免許証に関する進展

車の運転に感しては上記にも書きましたように、まず「医師の承認」が必要。しかし発症からひと月半後の現在、医師からの承認はまだまだ頂けそうにもない状態。

医師の話を父親から聞いたところ、「出来なくなっていることがまだ明確になっていないために、承認するorしないという判断材料が不足しているのでまだ結論が出せない」というような説明だったそうです。

現段階は「リハビリ中」であり再発防止策に取り組んでいるような状態。全然まだまだ運転には早いですし、少なくとも1年ほどは様子見が必要でしょう。

脳梗塞発症から2ヶ月の記録:体力が低下【2017.4.26:追記】

食事制限のためか、身体に力が入らず体力が衰えて来ている様子。朝晩の散歩も、朝のみに。「疲れるから」というのが理由らしいが、体力をつけるためにやっているので疲れるのは当たり前なのだけれど、それが苦痛らしい。

散歩が苦痛とは、よほど体力が落ちているのか。久しぶりに父を見た妻は、父の衰えぶりを顕著に感じ取った様子で散歩を続けるよう強く進言していました。真剣に取り組んでくれるとよいのですが。

発症から2ヶ月半後の記録:肌がツヤツヤ【2017.5.9:追記】

体力の無さを嘆いていた前回から2週間ぶりに会ったのですが、父も母も顔色がよく肌がツヤツヤになっていたのには驚きました。ほぼ砂糖なしの食事を2ヶ月ほど継続しているのですが、その効果でしょうか?血糖値も低下して薬を減らすことが出来たことで、身体への負担も減ったようなのです。

ただ、作り慣れたレシピと違うレシピを作らなければならない母は「大変だよ」と嘆いていましたが、笑い飛ばしている感じでしたので頭の良い刺激になっていることを願います。早く慣れてもらえればと思います。

免許証に関する進展

免許証に関しては、「運転したい!」という意欲が出てきたようです。これは回復という意味では良いことだと思います。ただし、医師の承認はまだまだ先になりそうで「のんびりやりましょう!」とアドバイスを頂いているようです。

私も「まだ口が動いてないな」と感じるところがあって、それは父親も「手足は動くけど、口がうまく動かせない」と認めている部分。「喋り方」というのは、相手に安心も不安も与える重要な要素だと改めて感じます。

医師もこの口の動きに注目しているように感じましたので、入院中に行っていた発音練習を継続するようにオススメしておきました。

発症から3ヶ月の記録:ドライバーへ復帰【2017.6.15:追記】

ミニカーの画像
大好きなドライブを楽しめる日々を取り戻した

発症から3ヶ月、ヘモグロビンA1Cの値が順調に下り薬を減らせたことで、身体も楽になったのがひと月前。リハビリも順調に進み、口元のぎこちなさも解消。

手足も口元も思い通りに動き、血液検査でも回復が確認できたことで、6月初旬、医師から運転の許可が降りました。あとは運転試験場の適性検査に合格すれば、再度、運転することが出来るようになります。

神奈川県の場合には、下記の適正相談を受けることになります。

医師の診断書など、必要書類を揃えて試験場へ。試験内容は、

  1. ハンドルを正確に回せるか
  2. 危険を認識してとっさの急ブレーキが出来るか
  3. 認知テスト

以上の3項目でした。ハンドルは試験官の指示に従って右に左にと回します。この時に、送りハンドルなどしていないか、正確に素早く回せるかをチェック。

急ブレーキテストでは、ブレーキ合図から素早く急ブレーキが出来るのか、コンマ何秒で出来るのかチェック。父の場合には、最初は遅い!弱い!と散々な状態でした。

普段、安全運転していれば急ブレーキを必要とされる機会はまずありませんから、普段運転している私でも不安がないわけではない。教習所では「ブレーキペダルを蹴っ飛ばすように踏んでください!」と教わりました。

急ブレーキは踏むのではなくドンッ!と蹴っ飛ばす!

のです。父もこのことを思い出してから、強く踏めるようになったようです。しかし、まだ遅い・・・

そこで何回も試験場で「すぐにブレーキを蹴っ飛ばす」練習を繰り返しました。次第に早くなり、基準となるコンマ何秒という時間以内で正確に急ブレーキが出来るように。ハンドル回しと急ブレーキは、練習後の本番テストで無事に合格することが出来ました。

認知テストでは、数種類あるランプのどれが光ったのか、素早くボタンを押すというテスト。繰り返しテストしましたが、間違えることなくクリア。

以上、医師の承認と免許試験場の適性検査に合格したことで、再度、運転を楽しめる生活ができるようになりました。この後は、警察署への届け出を完了させて「運転を許可する通知」なるものを頂いてから運転再開となります。

高齢者ドライバーの父が脳梗塞に・・・:まとめ

父の場合には、翌日にはうまく口が動かないものの手足も動き、立ち上がれていました。母による早期発見、適切な治療とリハビリで早期回復できたことは不幸中の幸い。それでも3ヶ月という回復期間を要しました。

身体が思うように動かないと、心までも弱々しくなってしまう。諦めずにリハビリに取り組むことの大切さ、病気の怖さ、生活習慣の大切さを家族全員で改めて学ばせていただきました。

今後も、日頃の生活をキチンと整えることで、家族みんな心身共に健康であり続けたいものです。